GIMHAE NATIONAL MUSEUM
展示世界遺産(World Heritage)とは、「顕著な普遍的価値を有する人類共通の遺産」のことです。世界遺産に登録された百済歴史遺跡地区は、百済の首都だった公州・扶餘・益山の8つの遺跡からなっています。これらの遺跡には百済の人々が活発に活動した時期の都市計画の原則や建築技術、芸術、宗教が映し出され、百済の文化水準の高さを物語っています。
一方、加耶古墳群は韓国で16番目となる世界遺産で、2023年に7か所の古墳群が登録されました。7か所というのは金海大成洞古墳群、咸安末伊山古墳群、陜川玉田古墳群、高霊池山洞古墳群、固城松鶴洞古墳群、南原酉谷里・斗落里古墳群、昌寧校洞・松峴洞古墳群です。加耶古墳群は、周辺国と自律的かつ水平的な独特の関係性を維持し、東アジアの古代文明の多様性を示す重要な証拠となるという点で、顕著な普遍的価値を認められました。本特別展「世界遺産百済、世界遺産加耶」で、活発な交流によって独自の文化を築き上げた百済と加耶の真の姿に触れていただければと思います。