GIMHAE NATIONAL MUSEUM
展示華やかなアクセサリーは美しさを最大限に引き立て、それを持つ人の政治・社会的地位を表わす役割も果たします。加耶人たちは、水晶、琥珀、瑪瑙などの宝石・鉱物と一緒にガラスや金属を用いてアクセサリーをつくりました。加耶の王墓である金海大成洞古墳群、咸安末伊山古墳群、高霊池山洞古墳群などでは、早くから緑色や青色、青緑色のガラス玉のネックレスが出土しており、多彩な色のバリエーションが目を引きます。
4世紀を下ると、金や銀のアクセサリーがつくられるようになります。代表的なものに、金海大成洞から出土した金銅冠と帯金具があります。5世紀半ば以降は、次第にさまざまなデザインの耳飾りや腕輪が加わり、加耶の職人たちの洗練された趣と巧みな技術をうかがい知ることができます。
玉を財宝とし 以瓔珠爲財寶
服に縫い付けて装飾したり 或以綴衣爲飾
首にかけ耳にぶら下げたりしたが 或以懸頸垂耳
金や銀、刺繍した絹は貴重品とはみなされなかった 不以金銀鎭錦繍爲珍
『三国志』魏書東夷伝