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국립김해박물관


GIMHAE NATIONAL MUSEUM

展示

海上王国、加耶

海上王国、加耶

加耶は、楽浪や中国、日本や韓半島の各地域と鉄を介した交易をおこないました。交易のためのさまざまな航路や陸路が発達し、海上貿易が非常に活発でした。倭への航路は、対馬を経て九州、そして近畿地方を結ぶ海上ルートが用いられました。楽浪、帯方、馬韓(百済)へは南海と西海を、新羅と東濊へは東海を利用しました。

加耶の海上交易の中心には船がありました。現在までに確認されている多様な形態の舟形土器から、その規模と形状をうかがうことができます。金海鳳凰洞遺跡では、当時の海路を行き来した加耶の船の破片とみられる木製品が発見され、注目を集めました。船の一部分と思しきこの木製品は、遥か昔に加耶平野を横切って鳳凰洞遺跡に至る航路が存在したことを裏付けています。

第51章 自律と共存の水路

伽耶の古墳群からは中国をはじめ北方遊牧民、倭(日本)、新羅、百済、高句麗などと交流した痕跡が発見されています。金海 大成洞·良洞里遺跡で発見された中国·倭の物とローマンガラスは、金官伽倻が国際的に交流したことを示しています。

大伽倻地域の高霊 池山洞遺跡からはツバ付きの兜のような日系金属製品や沖縄産夜光貝で作った杓子など5世紀頃の遺物が確認され、陜川玉田の墓からは西域に関連したグラスが出てきました。

日本でも土器、鉄鋌など鉄で作られた伽耶系遺物が多様に発見され、伽耶土器の影響で作られた須恵器が流行していたことが確認できます。九州から近畿に至る地域では、大伽倻系金銅冠や金の耳飾り、金銀製の馬具など、5世紀頃以降の遺物が発見されています。これは様々な伽耶が周辺諸国と外交関係を活発に結んだことを示しています。

第48章 自律と共存の水路 展示場 イメージ
展示場展示品紹介
第52章 東アジアの海を駆け巡った伽耶の船
第49章 東アジアの海を駆け巡った伽耶の船 展示場 イメージ
第49章 東アジアの海を駆け巡った伽耶の船 展示場 イメージ
展示場展示品紹介
第52章 東アジアの海を駆け巡った伽耶の船

金海 鳳凰洞 119-9番地遺跡から櫓と船の一部と見られる彫刻が発見されました。木でできたこの彫刻は、金官伽倻が船に乗り海に出て活発に交流したことを初めて確認した事例です。一方、船形土器とともに伽耶の船の構造を把握し、船を作る技術を復元する上で重要な資料でもあります。

この彫刻の長さは約390cmで、曲線や直線柄、くさびなどから見て、船首や船端の横板上部に見えます。船の全長は8~15mを超えていたはずです。この彫刻を約18ヶ月間保存処理した結果、本体はクスノキ(またはヤブニッケ)、くさびは杉、櫓はクヌギで作ったことが明らかになりました。

第49章 東アジアの海を駆け巡った伽耶の船 展示場 イメージ
展示場展示品紹介